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きっとあの話だろうと予想がついた。
コンコン
「入れ」
「失礼します。……お話しとは、なんでしょうか。」
「島崎さんの甥っ子のことについてに決まってるだろう。
この家を出て行くのは、明後日だ。しっかり準備しておけ。」
「明後日ですか?」
急すぎる。
「そうだと言っているだろう。
何度も言わせるな。」
「わ………かりました。」
そう言って、お父様の部屋を出た。
明後日?早すぎるわ……。
はぁ、っと、ため息が出た。
これから待ち受ける試練に麗奈は挑んでいかないといけない。
強い自分でありたいのに、どうしてか、西条さんの顔が浮かぶ。
西条さんに助けを求めようとしているの弱い自分がちらつく。
「私は……ダメねぇ。」
そんな言葉がもれた。
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