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刻々と時間がせまるたびに
大きな大きな波にのまれそうになってしまう。
「麗奈お姉様、顔色がすぐれないようですが、何かありましたか?」
「いいえ、何にもないわよ。
寝不足のせいで顔色がすぐれないのかも知れないわ。」
危ない。
雪奈は、麗奈の少しの変化にも敏感だ。
気づかれたら大変だ。
「……………そうですか。ちゃんと寝てくださいね?」
「わかったわ。」
こうやって弟が自分を心配してくれることは、お嫁に行ったらしてもらえないのかしら?
何よりも、雪奈を騙しているような自分が
とても嫌だった。
あと24時間後、島崎さんの甥っ子さんの家に行く。
憂鬱でしかないことでも、雪奈が元気で過ごしてくれることを考えると
ホンの少しだけでも、気が楽になった。
ありがとう雪奈、そしてごめんなさい
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