第五章  ついに

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いよいよ今日が島崎さんの甥っ子さんとの顔合わせ。 もう、取り返しのつかない所まで来てしまった。 「もう、後戻りは出来ないのね。」 朝起きて最初に出た言葉。 今日は、午前は学校に行って、午後に顔合わせがある。 「麗奈~! おはようっ!いい天気だね」 「おはよう、日和。 そうね、いい天気ね」 私の心とは反対に、空は一切の曇を見せず、晴天だ。太陽がまぶしすぎるくらいに。 日和の元気の良さと、可愛らしい笑顔で朝から癒やされた。 「麗奈、今日の授業数学でしょ?…日和、今日当てられる日なの。……だからね」 「ノート見せればいいの?」 「そうなの!お願いっ!」 「いいわよ。でも、次はないからね?」 「うん!わかった!ありがとう」 「クスクス。 もう、調子いいんだから。」 「えへ♪」
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