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という会話をして登校した。
いつもよりも、時間がたつのが早くて一時間過ぎるごとに、
時が止まればいいのに。
と、何度願ったことか。
とうとう下校時間になってしまった。
麗奈は、絶望した。
本当にお嫁に行かなくてはいけないの?
いやっ!
私の人生はこれからでしょう?
神様。私に幸せなんて来ないの?
怖い。
「行くぞ。」
お父様が校門まで迎えの車に乗ってやってきたのだ。
「………はい。」
そう言って車に乗り込んだ。
「出せ。」
運転手さんに命令した。
車内は、しばらくの沈黙が続いた。
「お父様……お願いがあるのですが……」
「……何だ」
冷たい声で返ってきた。
「…私の結婚相手は、島崎さんの甥っ子さんでもかまいません。……でも、どうか雪奈には、自由な恋愛をさせて、好きな人と結婚して欲しいんです。」
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