第二章  日常

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私達が今向かっているのは、近江(おうみ)高校。私と日和が通う高校。2人とも高校二年生だ。 ちなみに男女共学だ。 「麗奈、辛くなったら、いつでも言ってね?」 「ええ、ありがとう。」 そう言って、日和に向かい微笑む。 「とんでもないよ。日和が辛いときや苦しいとき、いつもそばにいてくれたのは、紛れもなく麗奈だもん。」 日和は、高校1年生の時、クラスの女子生徒に酷いいじめを受けていた。先生にも見捨てられ、周りも見て見ぬ振り。 それが許せなかった私は、日和とは違うクラスにもかかわらず、いじめをしていた女子に、一人一人頬をぶって、二時間にもわたる説教をした。
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