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しかし、ここは島崎さんのお家なので、家の構造がわからない。しかも、さっき正志さんに服を脱がされたせいで、今下着だけの状態なので、外に逃げようとしても出来ない。
持っているのはケータイのみ。
「ど……どうしましょう。
このままでは何をされるかわからないわ。
怖いっ!」
そう言いながら、近くにあった部屋に麗奈は入った。
私は無意識に西条さんに電話していた。
プルルルル、プルルルル、プッ。
「もしもし!西条さんですか?」
「どうした!」
「助けて!今、私、襲われかけて、それで、それで……」
涙が出てきた。
「大丈夫だ。助けてやると言っただろ?
すぐに向かってやる。
そこがどこかわかるか?」
優しい優しい声で、言い聞かせるように西条さんが言った。
「ここに来るときに、○○町と書いてある看板を見ました。それしかわからないです……。
でも、その町の中では、ここは特に大きいお家だと思いますっ!
ごめんなさい…これくらいしかわかりません……」
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