第五章  ついに

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「そんなことはない。 麗奈、お前は充分頑張っただろ? 自分を褒めてやれ。 そして、これからは俺が麗奈に愛情を注ぐ。 俺の家に来い、麗奈」 「西条さんのお家に?」 「そうだ。 俺はお前に惚れた。 だからこれから俺のことを知って、麗奈にも俺を好きになって貰いたい。 麗奈のオヤジと住むことはねぇ。」 「……いいんですか?」 「あぁ。 お前が俺を好きになるまで絶対に手出しはしない。 だから安心しろ。」 「……ありがとう御座います」 「麗奈のオヤジには、俺から話しをつけよう。」 なぜこんなに優しくしてくれるのだろうか? 私は幸せになってよいのだろうか? 自然と涙がこぼれてきた。 いつから私はこんなに泣き虫になったのだろうか。
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