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「そんなことはない。
麗奈、お前は充分頑張っただろ?
自分を褒めてやれ。
そして、これからは俺が麗奈に愛情を注ぐ。
俺の家に来い、麗奈」
「西条さんのお家に?」
「そうだ。
俺はお前に惚れた。
だからこれから俺のことを知って、麗奈にも俺を好きになって貰いたい。
麗奈のオヤジと住むことはねぇ。」
「……いいんですか?」
「あぁ。
お前が俺を好きになるまで絶対に手出しはしない。
だから安心しろ。」
「……ありがとう御座います」
「麗奈のオヤジには、俺から話しをつけよう。」
なぜこんなに優しくしてくれるのだろうか?
私は幸せになってよいのだろうか?
自然と涙がこぼれてきた。
いつから私はこんなに泣き虫になったのだろうか。
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