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麗奈side
「麗奈、今俺の家に向かってる。
必要なものは、これからそろえていけばいい。
服もメイク道具も、何でも買ってやる。
欲しいものがあれば言ってくれ。」
「最低限の生活用品だけで大丈夫です。
欲しいものはないです。」
「麗奈は珍しい。俺にたからない女なんてそうそういないぞ。」
「西条さんは、その女の人たちと私を一緒にしているんですね。」
少しイラッときてしまったので、強い口調で言ってしまい、後悔していると…
「ハハハ。すまん。」
と笑って返ってきた。
「若が……若が声を出して笑った!?」
急に運転手さんが驚き始めた。
どうしたんだろう?と思っていると
「剛(ごう)うるせー。」
西条さんが低い声で言った。
どうやらこの運転手さんは、剛という名前らしい。
「す、すいやせん。」
「剛さん?ですか?
どうしてそんなに驚かれているんですか?」
「へ、ヘい。
若は普段笑うことがあまりないので、それも声を出して笑うなんて幼少期の頃しか見たことがありませんで、驚いたんでさぁ。」
「そんなにですか……。
西条さん、私、西条さんの笑顔素敵だと思います。」
と言って西条さんに微笑むと
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