第五章  ついに

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チーン エレベーターが最上階についたことを報告した。 「ここだ。」 「お邪魔します。」 「部屋を案内するぞ。」 「はい。」 「ここが風呂場だ。」 「わー!凄いですね!」 大きすぎるお風呂に驚いた。 まるで高級ホテルのお風呂のようだ。 お父様が社長をしているため、普通の家庭よりはお風呂なども普通より大きかったが、ここまでじゃない。 「そうか?好きに使っていいからな?」 「はい。」 これからこの大きなお風呂に入れると思ったらワクワクが止まらない。 「ここがリビングだ。」 リビングは、無駄な家具が一切なく、黒を基調としていて、壁にはオシャレな絵が飾ってあって完璧だ。 そして何よりも広い。  「次に、ここが寝室だ。」 寝室のベッドもとても大きくて、キングサイズほどだと思う。 「そして、これがキッチンだ。」 キッチンまでもが広い。 でも、使った感じが一切ない。 「どうしてこんなに綺麗なんですか?」 「使ったことがないからな。」 「じゃあ、ご飯はどうしてるんですか?」 「外食かコンビニか食わないのどれかだ。」
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