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二時間後のこと。自分の部屋に戻った川田さんたちは、テレビゲームに興じていた。一度始めると朝まで続くこともあった。
対戦型のゲームで友人二人が盛り上がっているのを尻目に、川田さんは消化不良に終わった予約ゲームを一人で分析していた。友人が言う通り、世界的に有名なシリアルキラーの名を借りた方が良かったのだろうか?
そう思案しながらネットで検索していると、ある掲示板のスレッドに目が止まった。タイトルにはこう書かれていた。
「元少年の顔写真公開! ついに暴かれた居場所」
川田さんは軽い気持ちでスレッドを開いた。そこにはファミレスで食事をしている自分の写真が貼られていた。
「え!?」川田さんが悲鳴を上げると、友人二人は驚きのあまり、ゲームのコントローラーを床に落としていた。
「どうした?」友人が駆け寄ってきた。
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