月曜日の午後

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月曜日の午後

どうにか昼当番を乗り切って休憩に入った。 さっきのイケメン君が手に湿布薬を持って近付いてきた。 「病院に行った方がいいんじゃないですか?」 「い、いえいえ! 平気です」 病院に行ったら公務災害申請が必要になる。そんなことで総務の方の手を煩わせるわけにはいかない。 この通り、と腕を振り上げようとして左肩に激痛が走った。 「膝」 肩を抑えて呻くわたしに、彼が申し訳なさそうにわたしの膝を指差す。 血が滲んでいた。 どうぞ、と差し出された湿布薬と絆創膏を遠慮なく使わせていただくことにした。 多分職場においてある救急セットのものだろうから。 「もう少しゆっくりでもいいんじゃないんですか」 湿布薬を受け取った後、休憩室へ向かおうとするわたしに彼はそんな言葉を放った。言われたことの意味がわからない。 「いつも走ってますよね。電話も真っ先にとって、お客さんにも一番に対応してる」 同じ部署でもないのに、何でそんなこと知ってるんだろう? 「少し待てば誰かがやるのに」 確かにそうかもしれない。でも保育園のお迎えがあるわたしは残業ができない。せめて日中は頑張って働かなければ。 答えないわたしに、彼は早退した方が良いですよと言って去っていった。     
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