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それを聞いても驚かなかった私
ある程度、予想通り…だったから
ただ一つ……
中学を卒業してから親元を離れて
1人暮らしをしていることには
びっくりした
『あやの、送っていく』
片づけを済ませて午後11時過ぎ
彼はアルコールを飲まなかった
きっと…私を送らなきゃいけないから
飲みたくても飲まなかったんだと思うと
申し訳ない気持ちになる
『すみません
私が1人で帰れたら飲めましたよね』
『いや、普段酒は飲まないから』
『そうなんですか?
毎日飲んでそう』
『次の日仕事の時はまず飲まねーな』
『そうなんですね
今日は色々ありがとうございます』
『こっちのセリフだし!サンキューな!
あやの…』
『何ですか?』
『お前、好きなヤツいんの?』
唐突な質問に、ドキンとする
『いませんよ~』
『じゃあ、気になるヤツは?』
って…聞かれて
咄嗟に加藤さんを
指さししていた…
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