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肩で息をする。
叫んだことで私の頭の細胞は蘇った。
「んーっ!!」
精一杯伸びをする。
屋上の風は気持ちがいい。
ふと視線を横に向けると、人が倒れていた。
「…っ」
恐る恐る近ずく。
近ずくと同時に気づく。
…幻覚じゃない。
幻覚なら、少しだけ透ける。
でもはっきりとしていた。
顔を上から覗き込む。
「…あ」
私の声と同時に、彼は目を開けた。
「……でかい叫び声」
クスリと綺麗に笑う。
「ちひろくん」
「俺の名前覚えててくれたの」
光栄だね。
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