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『俺は人の事止めてたらこっちが落ちてもたって感じやな』
私は淡々と自分が死んだ時のことを話す彼に少し恐怖を抱いた
「そ、そうですか」
『もぉ完全に引いてるやんか』
バレたことにまた恐怖を覚える
『俺は幽霊やで?人の心ぐらい簡単に読めるって』
「怖っ。あっそういや働いてるって言ってましたよね?」
『あー言ったけど嘘やで!そんなんに引っかかったん!だっさぁー』
なんか子供っぽくて馬鹿にする感じで笑ってくる。腹が立つのに消えて欲しくない。変な気持ちになる
『なんか喋ってやぁー。俺一人でやばいやつやんかぁ』
幽霊の時点でだいぶやばい
「名前、教えて下さい」
『え?』
「え?じゃなくて。」
『ああー俺は氷川純やで。君は?』
「小野ゆみです。」
『可愛ええ名前やん』
「有難うございます」
早く幽霊さんの前から消えたい。誰か来たらどうするの?幽霊と話してるヤバいやつになるじゃん!
『急に塩対応やなぁ』
「そんなことないですよ。」
『ふーん』
「そろそろ仕事に戻ります」
『じゃあいつでも来てな。大体居るから』
来ることは無いだろう。でも、また話したいなんて思う自分も居て
「では、また」
って答えてしまった
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