第6章 NGのお客さん ①

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<ケース9> 特有の趣味のお客さん。 このお客さんは、はっきり言って部屋で何を しているのか、検討がつきません。 謎のお客さんのパターンです。 ある日、そのお客さんが帰ったので 掃除のために部屋に入ると 思わず 「何これ!」 「これ何なの?」 ベテランの荒川さんとお互い 目が点になりました。 10畳ぐらいの部屋一面に ティッシュで作ったお米みたいなのが 落ちていたのです。 数は数えきれないぐらい。 ラブホで何してるの? 何かのおまじないかなと思いながら 片付けていました。 ベテランの荒川さんが、このお客さんは 「50歳ぐらいで普段はきれいに使って くれているのに」 どうして今日は? 何か気味の悪い出来事でした。 とにかく、店長の判断で次回来店時、 注意勧告になりました。 大概のお客さんは、店から注意勧告を 受けるともう来店しなくなります。 このお客さんも注意勧告後、 来なくなりましたので あの時の謎を解くことはで きなくなりました。 このケースは注意勧告を受けたので アウトです。
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