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「に……二度目~~!!」
ルフは人知れず絶叫した。城を崖上にのぞむ、街の片隅でのことだった。
頭をかかえてうずくまると、また手にぺちょりと液体がつく。うっすらとピンク色の液体だ。においは甘く、芳香と言えるくらいいい香りだが、ルフはこれがクセモノであることを知っている。
ルフの長い白い髪は、朝には手入れされてつやつやと輝いていたが、今はこの液体でまだらにピンクに染まっていた。ついさっき、頭からこれを引っかぶってしまったのだ。
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