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この話はおしまい。とばかりに元のどや顔に戻り、話を進め出す。
「ほら、毎日じゃなくても月に何回かこっちの営業所に来るんだぜ?
そもそもお前とよりを戻すつもりだったからな」
確かにそーだけど、もう必要ないよね・・・
「折角近くに住むんだ。琥太郎の事も気に入ったし、慎一の代わりにお前ら夫婦、まとめて可愛がってやる♪」
「は、ははは・・・」
拓実お兄様と呼べ♪とニンマリする先輩を見たら力が抜けた。
コレはアレだ。
私がアレコレ考えるまでもなく、自分でケジメ着けるために私を連れ出したって事か。
そしてまた縁を切るんじゃなくて、改めて昔みたいに先輩後輩に戻ろうって。
ムカつく時はムカつくから、昔みたいに可愛い対応は絶対出来ないし、ず━━━━━っとこの人に振り回されるだろうけど……うん。悪い人じゃないし…ま、いっか。
「お手柔らかにお願いしますね。先輩」
「おぅ。
じゃあ、愛する琥太郎がヤキモキしながら待ってるだろーし?お前らの愛の巣にお送りしますか」
ぅわあぁ━━━━早まったかも・・・
何かさっぱりした笑顔でキモい台詞言わないでよ・・・苦笑いしか出ないよ・・・
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