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「で?いつまで笑ってンの。コタが心配するから早く車出してよ」
「悪ぃ悪ぃ。陽葵の反応がすげぇ新鮮で……昔はそんな反応しなかったもんな。
ふぅ~……あのさ、ちょっとドライブしない?」
「嫌です。さようなら」
降りようした瞬間、車が動き出して降りれなくなった。
「先輩ッ?!」
「何もしないよ。
ここから20分位の所に見せたい場所があるんだ。ソコに行くだけ。
琥太郎には帰るときに話したから大丈夫」
・・・いつの間にそんな話をしてたんだ。
優しい口調で真っ直ぐ前を見る横顔に、しょうがないか……と諦めた。
どーせこの先会うこともないし明日は休みだ。
最後ぐらい、じっくり付き合ってやるか。
俺様先輩の事、言えないぐらいの上から目線(心の中)をして、半目で先輩の横顔を見た。
「・・・その言葉、信用しますから、裏切らないでくださいよ?」
「モチロン」
クイッと口角を上げチラ見された。
・・・だから私相手に色気の無駄遣いすんなっつーの。
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