アスカルタ物語

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科目選択が終わり、早速授業に入る。 「はい!じゃあ、これから僕がこの授業の担当とさせてもらうよ!ヒナタです!よろしくね!」 王国の剣術士は学生であっても"白"であればなれる。多分ヒナタもその系統だろう。まだ、彼は学生だ。 「えっと、ここは、"黒"がエル君しかいないね……つまんないのー!まぁ、担当となったからには"白"にあげてやるから、覚悟しときな!」 ヒナタは最後に声を低くして、半分脅しのような口調で言った。 「えっと、剣術では素早さ・頭の回転でその人に合う剣を使うの。だから、まずは剣より最初に反復横飛びを百回とこの守絶図を十枚解くこと。始め!」 生徒は解いたり、動き回ったりし、あちこちに散らばる。 「エル!俺らも反復横飛びをやろ!」 「あー、エル君は僕と一緒に来てもらうから、後でにしてくれる?」 背後から現れたのはヒナタだ。 「え?ヒナタ先生…………。」 勝手に腕を引っ張られ、隅に移動された。 「あのさ、エル君にね、学長さまが生徒会長に任命したいって言ったの!勿論やってくれるよね?」 半分脅しのような口調で言われ、頷いてしまった。 「じゃあ、学長さまに言ってくるね!」 そう言うと戻って良いよと付け加えられ、そのまま置き去りにされた。 ヒナトの所に向かい、事情を話した。 「てことは、生徒会長になるの?凄いじゃんか!」 大声で言ったからか、周りに人が集まってきた。 「え?生徒会長になるのかよ!エル君……!凄いじゃんか!あのさ、俺と友達になってよ!!」 いろんな人からそう言われ頭がパニックを起こそうとしてしまった。 「わ、分かったから…………。」 そう言い、またヒナタに言われたことを再開した。 「エル君!あのね、今日生徒会室に来てね!放課後!」 ヒナタに言われ、放課後になり、向かった。 「失礼します。一年剣術科のエル・ハンティーです。」 「入ってください。」
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