アスカルタ物語

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アスカルタ王国では、まだ"白"と"黒"の格が無かった時、有能な人と能力がない人とで差が激しかった。その為、ヒナタとエルの両親(母をリー、父をシータ)の代から"白"と"黒"が生まれた。 ヒナタはそのときはまだ、未熟で何をやっても"白"より上手くいかなかったことから自分は"黒"なのだと自覚した。 「ヒナタ!お前、"黒"なんだろ?じゃあ、"白"の俺に仕えろよ!」 そう、色々な人に言われ、さんざんこきを使われた。 「やめな?面倒な事してないでよ。いつかあんたら、そっちの"黒"に負けるよ?多分そいつ、"白"になるから。」 この言葉を言ったのがリーだった。 「は?んだよ!"白"のくせして、"黒"の肩を持つんだ?お前、身分が"白"の中でも低いだろ!」 リーはそれを言ったやつに言い返した。 「私の両親は勿論"白"なんだけど、アスカルタ王国の王様の医術士として、有名なカール・ユーラなんだけど?」 カール・ユーラ-その人達は、医術の力は他の者で右に出る人がいないほどだ。 「え?カール・ユーラ…………。失礼しましたー!」 そいつらはその名を聞いて直ぐに立ち去った。 「あ、有難う御座います!」 「んー?あ、別に。えっと、ヒナタ君だっけ?友達になってくれない?私………友達がいなくて……。」 僕は驚いたけど、僕でよければと頷いた。 「私はリー!よろしくね!」 「リーさん?あのさ、俺とも友達になってくれない?お二人さん!」 背後から来たのは少し体が痩せている男子だった。 「シータだ。よろしく!」 こうして、僕らは友達になった。
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