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格闘の末、勇者が番人の持っていた剣を弾き飛ばした。
剣が宙を舞い、番人が倒れ込む。
「くっ・・・流石は勇者・・・」
「とどめだ!」
隙を付いた勇者が、番人の首元に剣先を突き付ける。
しかし・・・
「ククク・・・脇が甘いな、勇者よ!」
「何っ!?」
番人が勇者に平手を翳し、黒魔法を詠唱。
「"ファイニング"!!」
強力な火炎系の魔法により、勇者が激しい炎に包まれた。
「うわあああ!!」
火炎の熱さと激痛に悶える勇者。
「勇者様!!」
私は、地べたに倒れる勇者に慌てて駆け寄った。
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