追悼

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新しい職場はお肉屋さんで、牛を競り落として直接買いつけ店の前のトラック内で解体し、新鮮な和牛を今も販売している。 私に割り当てられた仕事は、契約してある配達先の病院や老人福祉施設、自衛隊船内等への少量ずつの軽自動車を運転しての配達と、それに伴う伝票作成がメインで、手が空いた時は店内での販売も手伝った。 家族経営には当たり外れがあると思うが、この店は社長も奥様も人柄が良く優しくて、店を任せとると言われたお嬢さんも長く働くそのお友達も優しかった。 訳ありな上歳上であまり役に立たない私を歓迎してくれ、すぐに打ち解け仲間に入れてくれた。 3年ほどお世話になった頃には少しずつ体の状態も悪くなり、何よりも寒い状態必須の職場の冷えが堪えるようになり、夫と知り合い入籍したタイミングで退職した。
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