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それから2年後、大学を卒業して白い上衣とズボンを着た私がいた。
彼の病気を知った時に専攻学部を変えて看護師になった。
卒業は1年延びてしまったけれど…
「みなさん、今日もよろしくお願いします」朝のカンファレンスは緊張する。
「はい!」と同僚の看護師と共に答えると、バイタルカートをひく音が四方に散った。
翌年の初夏、青い空と白い雲の下のチャペル。
自分の選んだ一粒の白い真珠のネックレスと白いかすみ草と小さな薔薇のブリザードフラワーの花束を持って私は教会にいる。
真っ白なウエディングドレスに見を包んで。
私の横には…
そう、大好きな白色を使うことを教えてくれた人がいる。
「ありがとう、愛してくれて」と微笑んだ。
「僕のほうこそ、ありがとう」
いつだってパステルカラーは白!
色鉛筆のケースには均等に並んだ鉛筆が並んでいる。
色を重ねて歳を重ねて味が出る人生ように。
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