第五章 恐竜の惑星

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 パンドーラ号が垂直降下に入ると、海辺の砂浜を空高く舞い上がり、視界ゼロの砂嵐を引き起こした。 「何も見えねえ・・・」  ゲイスが不安そうな表情を浮かべた。 「着陸完了」 メリッサはクルー達の不安をよそに、事務的に着陸の完了を告げた。  タケル達が艇の外に出ると、砂浜の一方には水平線まで見渡せる真っ青な海が広がり、その海を背にした砂浜の反対側には、それとは対照的に数メートル先の見通しさえ困難な鬱蒼としたジャングルが壁のように立ちはだかっていた。 「タケル、このジャングルを進むのかい」  ゲイスは顕わに気乗りがしないという態度をした。 「他に道はない」  タケルはジャングルの方に振り向くと、手に持ったナタで茂みを掻き分けてジャングルの奥へと進んで行った。メリッサ、サキ、ゲイス、モーガンもその後に続いてジャングルの中へと足を踏み入れた。ジャングルは、数十メートルはあろうかという高木が空を覆いつくし、足元にはシダ類等の草木が生茂っていた。
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