第五章 恐竜の惑星

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「やれ、やれ、一難去って、また一難か・・・」  メリッサはサキの言葉で諦めが付いたのか、それだけ言うと、穴の壁を背に座り込んだ。  タケルとて、それは同感だった。ただ船長の立場上、弱音を口にするわけにも行かず、黙って座り込んだ。当のゲイスはゲイスなりに責任を感じているのか、誰とも目を合わそうとはせずに、俯いた状態で同じく座り込んでいた。  皆、こうなった原因を作ったゲイスを攻めたい気持ちはあったが、ゲイスを攻めた所で脱出方法が見出せるわけでもなく、無駄な体力を消耗して、自滅の道を早める結果を招くだけのことであることは自覚していた。唯一、モーガンだけを除いて。   「モーガン。さっきから、穴の表面を丹念に触っているけど、何かあるの」  サキがモーガンの行動に不信を抱いて、モーガンに訊ねた。 「何かおかしい」
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