第五章 恐竜の惑星

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「おかしいって、どういうこと」 「自然に開いた穴にしては、完全な円に近い」 「それに・・・」 「それに、何」 サキの質問に答えるように、モーガンは穴の底を足で三回「ガン、ガン、ガン」と踏みつけて見せた。 「なっ、変だろ」 「よくわかんない」 「おそらく、下は空洞だ」 「どういうこと」 「私の感では、この穴は人工物だ。たぶん何かの排気口か何かだろう。穴の底はおそらくは、金属か何かで出来た格子か網だ。外からの落下物が中に入らない様にするための。長い年月の間に上からの土砂が積もって、その網を塞いでいるのではないかと思う」  それを聞いてか、メリッサはムクッと立ち上がったかと思うと、腰のホルダーから分子破壊銃を取り出して、穴の底に銃口を向けた。 「やめろー、もう少し・・・」  タケルはメリッサを止めようとしたが、メリッサの反射神経には及ばなかった。 「ドッカーン。ドッスーン」
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