第五章 恐竜の惑星

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「この先に何かあるのかしら」  メリッサは一人で先に進んで行った。 「おーい皆、大丈夫か」  タケルは自身もよろけながらも、よろよろと歩く皆に声を掛けた。 「それにしても、メリッサの運動神経は超人的だな。あれも『パイロットプログラム』の賜物か」  ゲイスは痛む足を指すっていた。 「地下なのにどうやって灯りを取っているのだ」  モーガンはライトを翳さなくても、人の姿形が認識できることに疑問を感じている様だった。 「壁面が発光しているわ。何の物質で出来ているかまでは調べてみないと分からないけど。それだけは確かよ」  サキは壁面に手を当て、壁面の上部から下部に向けて万遍なく見渡していた。 「おーい、メリッサ。ちょっと待ってくれ」  かなり小さくなったメリッサの姿に向かってタケルが叫んだ。すると、メリッサから返事が返って来た。 「凄いものがあるわ。皆、早くこっちに来て」
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