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「この先に何かあるのかしら」
メリッサは一人で先に進んで行った。
「おーい皆、大丈夫か」
タケルは自身もよろけながらも、よろよろと歩く皆に声を掛けた。
「それにしても、メリッサの運動神経は超人的だな。あれも『パイロットプログラム』の賜物か」
ゲイスは痛む足を指すっていた。
「地下なのにどうやって灯りを取っているのだ」
モーガンはライトを翳さなくても、人の姿形が認識できることに疑問を感じている様だった。
「壁面が発光しているわ。何の物質で出来ているかまでは調べてみないと分からないけど。それだけは確かよ」
サキは壁面に手を当て、壁面の上部から下部に向けて万遍なく見渡していた。
「おーい、メリッサ。ちょっと待ってくれ」
かなり小さくなったメリッサの姿に向かってタケルが叫んだ。すると、メリッサから返事が返って来た。
「凄いものがあるわ。皆、早くこっちに来て」
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