第五章 恐竜の惑星

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 タケル達は、その古代神殿の入り口らしき所に到着した。 「中に入ってみよう」  タケルは皆が到着したのを確認して言った。 「それでは、皆様、これより、お宝の山に突入です」  ゲイスは頼まれもしないのにガイド気分だった。どうやら、宝石というモーガンの言葉で舞い上がっている様だった。あの穴での疲労も忘れて。 「あまり調子に乗ると、また穴に落ちるぞ」  タケルはそんなゲイスの浮かれた態度を見て戒めた。タケル達は、その古代神殿の中へと進んだ。神殿の中は見上げるほどの高い天井と、その高い天井を下から支える巨大な柱が、神殿内の広い空間を形作っていた。  ガラーンとしたその空間には、家具や調度品といった儀式や営みを示すようなものは見当たらなかった。 「まだ、新しそうね」  サキは柱を手で撫でるように触った。 「その割には、この部屋には何もない。なぜだ・・・」  モーガンは不思議そうな顔をしていた。 「これだから真人間は困る。こんな宝の山だ。墓荒しや物取りが盗んだって、不思議はねえ」  ゲイスは自分を重ねていた。 「墓か・・・」  モーガンはゲイスの言葉を別の意味で捉えていた。
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