第五章 恐竜の惑星

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「これは宇宙船の絵かな。そうだとすると、これが宇宙人。次のこれは、間違いなくこの神殿ね。そして、これは・・・」  サキはタケルがコンタクトカメラで撮影した記録映像をモニター上で、一つずつ、指で指しながら説明していた。 「この宙に浮かぶ輪は何かしら・・・」 「宇宙船なら、あのワームホール時空トンネルゲートかもね」  メリッサがサキを手助けするように言った。 「それなら、最後の輪に向かって飛び去る姿は、ワームホール時空トンネルゲートを通って、飛び去る宇宙船ね」 「なるほど、ここがどこか分からんが、ここに異星人が来て、この神殿を建設して、また去って行ったってことか・・・」  モーガンがサキの話を簡潔に要約した。 「ちょっと待って。何か文字みたいなものが書いてある。拡大してみるわね」  サキはモニター上のその文字部分を拡大した。サキはその文字を見て思い出したようにブローチを取り出すと、裏返した。 「同じ文字のようね」
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