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第二章 惑星ラティウム
「真っ青だ」
ゲイスが歓喜の声を上げた。
「あの青いのは海か・・・」
モーガンが身を乗り出してきた。
「ちゃんと、お天道様もあるじゃないか」
ゲイスはケプラー22b惑星の先に輝く恒星を指さした。
「惑星の半径は地球の約二.四倍。質量は地球の約十倍。表面重力は地球の約二倍ってとこかしら」
測定モニターデイスプレイをいとも簡単に使いこなしながら、サキが惑星の観測結果を皆に報告した。
「重力が二倍って。これじゃ歩けねえ」
先程まで浮足立っていたゲイスが落胆の表情を浮かべた。
「大丈夫よ。これぐらいなら、反重力シューズを履けば、地球と同じように歩けるわ」
「ありがてえ」
「地表温度は、おおよそ二十二度ぐらいかな」
「いやあ、ますますいい。サキちゃんありがと」
「感謝されてもねえ。あたしが決めたわけじゃないからね。えーと、自転速度は地球の約二.五倍。惑星の半径は地球の約二.四倍だから、地球の二日分が一日分ってとこね」
「夜が長いってことか、これは楽しみ、楽しみ」
ゲイスはニヤニヤしていた。
「ヨダレ出ているぞ、ヘンタイ」
メリッサは冷ややかな視線をゲイスに注いだ。
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