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人生の半分以上を非正規雇用で過ごし、結婚もせずに一人暮らししながら、いまだに実にもなりそうにない小説を書いている、そんな私はどうしたらあんたみたいになれるんですかね?
「このまま年だけとって、おばあちゃんお若いですね~、80歳には見えないですよ~。などどテレビレポーターに白々しいこと言われたくないのはわかるけどさ」
という余韻にひたっていたら、ラインの着信音がした。
?今の番組見た? 草だよね~
これでこそ同世代!
持つべきものは本物の同世代!
庶民に寄り添う同世代!
「ダーヨーネー」
速攻で返す。
?ダーヨーネー?
友人も返す。
さらに当然のように繰り出されるアニメスタンプ。友人がとらのあなで薄い本まで購入するほどお気に入りのスケートのアニメ、あれだ。
それに私は実写版銀魂のアレなスタンプで返す。
遅れてもう一人があらいぐまラスカルで返してきた。ラスカル。可愛いよな、ラスカル。なんだかとっても眠いんだ。それはパトラッシュ。
?そもそも、自分の息子に手だしてるようにしか見えないよ、このオバハン?
「んだんだ。こういう勘違いオバさんにはなりたくないよね」
パリピーとグラスかかげてイエ?イとか言っている写真を惜しげもなく公共の電波にのせることができる肩書きいっぱいな吸血美魔女がうらやましいと思う同世代が、どれくらいいるのだろう。
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