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この人は今や知らない人はいない程高名な作家よ?
ニュースや新聞にもたまに出てるし、私も買って読んでるし」
「あ…ああ。ありがとう」
「それじゃあ禊萩 天都、サイコメトリーの依頼のシステムはいたってシンプルよ。
私が依頼を受けたいと思えば受けるし、受けたくないと思えば受けない…ほら、お馬鹿さんでも分かるぐらいシンプルでしょう?」
「…本当に…本当にサイコメトリーが出来るのか?」
「ええ。出来るわ。
とにもかくにも、まずは話を聞かせて頂戴。
サイコメトリーの依頼を受けるか受けないか、その話を聞いて判断するから」
「大丈夫ですよっ!天都さんっ!
こんな厳しい事言ってますけど、きちんとした依頼なら絶対に受けてくれますからっ!」
「桃、余計な事言わないで」
「てんちょーって本当はとっても優しいんですよっ!
道に落ちていた五円玉を拾って交番に届けたり、捨てられていた子犬の飼い主を探したりっ!」
「お金を交番に届けるのは当然の事でしょう?
捨て犬は…その…あの子犬が貴方に似ていて放っておくのも可哀想だと思ったからだから」
「ああもう本当にてんちょーは優しくて可愛いであたたたたたたほっへは!ほっへはほひひゃいはふっ!(ほっぺた!ほっぺた伸びちゃいますっ!)」
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