終章 白狐

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おおたか山の大狸 大ちゃん 自身の腹鼓をいきなり  ポーーーンポーーーンポーーーンっと 叩いては 相手中年おっさんの動きを封じております 「たかが 呪物風情が 我が腹鼓の音で動くこともできまい」と言うも おっさん いきなり 自身の皮を脱ぐように するするっと おお。。。 気色悪い  大きな蛇人間へと変貌していきます 「バカめ 我こそは 龍神の使い也 狸などたかが獣風情が 笑わせるな」と言うや 上下に裂けた口から 毒気を吐いては 大ちゃんに浴びせました 「てめえ ただの呪もののけじゃねぇのかぁ うわ気色悪い液ぶっかけやがってぇ」と 廊下を転げ回る 大ちゃん それを尻目に 蛇人間 再び 結界のある部屋の扉へかの毒気を浴びせています そこへ 飛び込んで来たのが  おお。。。 あの白狐です  大きな尻尾を靡かせて 部屋の前へ 現れました 「貴様か 何が龍神の使いだぁ 化け物め 人間のおぞましい邪気と混じって生まれた 蛇人間じゃねえかぁ ここの娘は絶対に守るぞ おい 男ぉ 部屋の真ん中の狐火の結界を早く解きやがれぇ」と 人の言葉をペラペラ話す 美しき白狐 「けえ 邪魔臭い 獣がまた一匹来やがったか ん ああ貴様は 幾度となく 俺の邪魔をしていた 狐じゃねえか ならば 狐も狸もまとめて 喰らってやるわぁ」と蛇人間へと化した 中年おやじ また 吠えています それを聞いた 白鷺嬢 「そうでしたか 所長 早く 結界解いてあげてぇ おそらく 木次さんを守るために あの部屋の中央に 白狐さん 何か力を溜めておいたんでしょう」と言うのを聞く前に すでに 部屋へと突入していた 誠所長 すでに結界を解きました さて この戦い どうなるのでしょうか?
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