序章 白きもの

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さて そんな伝説も逸話も昔語りも 聞かなくなった 平成の世 いや 来年には 新たな元号に変わるとか。。。。 ここは 太田区の某所 大寺院坂 とてもとても急な坂を登りきった場所にある 一軒家なれど 木の看板で「相談所」と書かれているのを見ると 何かの商売でもしているのでしょうか? 今 その大寺院の階段を息急ききって 登って来る女子高生が 師走の風冷たいと言うのに 脚も露なミニスカートの制服を着た 栗色ポニーテール美少女がどうやら お寺ではなく さらにその上の大寺院坂へと足を伸ばしています その様子を 一軒家のベランダから見つけたのは 私 この相談所の 職員及び秘書? まあ なんでも屋みたいなもの 白鷺 美紀(しらさぎ みき)と申します えっ なんで こんなうら若き美人女子大生みたいな方がこんなみすぼらしい得体の知れない相談所になんかいるのか?って いやいや 毎度 そこは聞かれますが (美人女子大生に見えるか否かは置いといて) ここの相談所は 実力はピカイチでして 所長 誠 糺(まこと ただす)にかかれば どんな不可解な難問題も解決してしまいます なんせ 私も 救われたので それがここで働くきっかけになったんですよ(呪いの行方)参照 さて あの子もきっと 難問題を抱えているんだろうなぁ 午後ティーを飲んでは またもや 事務所の上にある休憩室で昼寝しちゃっている 誠所長を 起こしに行けば なんと もう起きては  相談所の事務所へと戻って来ています また 寺院下にいる 式神が 彼に教えたのかなあ 「白鷺君 どうやらまた難問題がやってきそうだねえ」と 今の今まで寝ていた寝癖の残った髪をそのままにして  パジャマ代わりに来ているスエットのまま  その相談者を迎え入れる気なのを 私がどやしては 一応 着替えさせていると ピンポン 相談所の玄関前に あの女子高生が到着したようです
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