終章 白狐

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それを見ていた 大狸の大ちゃん 「たっくよぉ 狐ってぇのは 気障ったらしくていけすかねえや おいおい 誠よぉ おいらまたお前さんの守珠に戻るんかぁ?」と 太い腹を揺らせて 笑いながら言うのを見て 私 白鷺 思わず吹き出しそうになるのを堪えて 「所長 私の守珠の犬 やられちゃったから この狸の大ちゃん いただけませんか?」と言えば 顔面全て 布袋さんみたく 笑顔となった 大ちゃん 「ちっ しかたねえなあ 誠よぉ おいらそれで我慢してやるはぁ」と思ってもないことを言っています 「おお。。。本当になあ まさか 犬 やられちゃうとはなあ でもま 大ちゃんほどの大物 この白鷺にはちと重いかもなあ」とか言いつつ 誠所長も大ちゃんをからかっては 「これこれ わしが行ってやると言ってるのじゃから お主はそうすればよいのでは?」とか  木次さんも含めて 大ちゃんの困ったその物言いに 皆 吹き出してしまいました。 「では おおたか山の大狸様 その娘 白鷺の守珠に入ってください」と 大真面目に誠所長が伝えれば 直ぐ様 大ちゃん 誠所長が取り出した 空の珠へと入り込みました そして 私 白鷺に手渡されたのを感じたのか  なんか 温かくなったような(笑) そこへ 磯田記者の通報で駆けつけた 警察官に あのストーカーおやじを引き渡して 青大将の邪気にあてられた 木次家の人々を浄化してあげて 我々 相談所の二名と一匹(笑)&記者は 王寺の木次家を出ました すぐ近所の 王寺稲荷社を参詣して  皆 戻ることにすると うううむ 稲荷社近辺に 何か白いモヤモヤしたひとがたが 天を目指して 昇っていくのが見えたような。。。。 完
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