序章 白きもの

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小柄なポニーテールの女子高生が軽く会釈をしながら  入って来ました 「あのこちらが 坂の上の相談所でよろしいのでしょうか? なんせネットにも電話帳にも載ってなかったので」と至極最もなことを言ってくるJK に 私 とびきり優しく(ここで安心させなきゃって笑)笑顔で 「はい こちらが 坂の上の相談所 怪奇不可思議物件専門の相談所ですよ そして私がここの経理秘書諸々やっております 白鷺です で こちらのおっさんが」 ケラケラとここで 彼女爆笑 (まさに箸が転がっても笑う年頃ですねぇ) 「おっさんって 君 白鷺君 私はまだそんな年ではないぞぉ」ととぼけたことを言う 誠 糺(まこと ただす)所長 (おいおい女子高生が相手だからって年を若く見られたいんかぁ このすけべおやじぃ)と何故か白鷺 むかつぎながら(笑) 「こちらが当相談所長 誠 糺です」と紹介するものの まだケラケラが止まらぬ彼女 やっと落ち着いたか 真顔に戻り「私は王寺が丘高校二年三組 木次 庸子(きつぎ ようこ)です よろしくお願いします」と言って来ました
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