お義父さんと義妹

3/18
前へ
/18ページ
次へ
「何それ!! 意味わかんない」 「あ、光」 案の定、光は母の再婚を受け入れられずリビングを勢いよく出て、自室へと籠もってしまった。 「無理も、ないか」 「普通は、受け入れられないわよね」 「由樹君はいいのかい?」 「俺は母さんも幸せを優先したいんです。だから母さんの再婚には特に反対はしません」 「由樹…」 母の目には薄っすら涙が浮かんでいた。 「紗英さんだっけ、君はいいの?」 「…」 俺の問いかけに対し、少しおどおどしながらも無言で頷いた。 後は、光だけか。 「母さん。ちょっと光の様子見てくるよ」 「うん。お願い」 光、大丈夫かな。いきなり過ぎてそりゃ戸惑うよな。 光の心配をしつつ、俺は部屋に籠もっている妹の部屋へと向かうのだった。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加