2話その名は爆弾魔

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ウィントスは首に噛まれている状態で、蛇を持ちあげる。  全身の筋肉がひきちぎれていくもともとある筋肉量を上回る重さに普通の人だったら持ち上げられないはずだった。  しかし不死身であるため、無理をしても。  すぐに筋肉は回復する。以前の筋肉より強くなって。  宝石の蛇は驚愕の表情でこちらを見る。 「ルーガスト!」  何回も何回も毒の牙で腕をかまれる。  それでもそれでも、何度死のうが何度死のうがあきらめない。  蛇の口を怪力で広げる。視線が届くなら視線爆発を発動することができる。  ウィントスが無理やり開けた蛇の体内を爆破した。肉片が飛び散ると、宝石皮膚50レベルの化け物は動かなくなった。  フォンは全部のモンスターを倒しおえると、力なく倒れ、ルーガストはぜいぜいと息を荒げた。  一方でただじっと前を見つめるウィントス。  グランドスだけはひたすら穴をほる。  ウィントスはつるはしをかかげて、振り落した。  先ほどよりも、幅が広く採掘された。それでも宝石類は壊せないため。ため息をつきまだやるのかと愚痴をこぼしつつも宝石を爆破するのだった。  フォンはといえば、ある一定のモンスターの死骸をトロッコに積む作業をしている。フォンが仕事を始めたので、採掘はいったん停止、ルーガストも休憩し、グランドスはぶっ倒れた。  全員がたき火を囲んでいたころ、フォンが語る。 「みんな喜んでくれた。第一地区の人しか渡せなかったけど、次は第二地区にいけばなんとかなるって」 「そうかよかった」  このローゴストは第四地区まであり第一地区ごとに百数十人の人々が住んでいる。  中央区はいろいろと伝説があり閉鎖されている。  その伝説は謎のままだった。 「ねぇ、今日のウィントスの力、あれはなに?」  フォンが心配そうにこちらを見つめる。 【不死身】  とつぶやくと、フォンが凶悪の表情を浮かべた。
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