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「眼魔?」
「眼魔の世界?」
3人が話す事を総合すると、彼等の世界には俺達と同じように現世とは別に“眼魔の世界”というものが存在し、さっきの怪物はその世界に住む人々が進むべき道を阻害しようとする者たちの残党的な者らしい。
「…あんまり驚かないんだね」
意外そうにいうタケルを見て思わず笑いそうになる。
「まあ、俺達は…別世界の人間ってのにはよく会ってるからなぁ…」
「今思うと異常すぎるよな」
「俺は嬉しいっすよ!色んなライダーに会えましたし!」
感覚がどう考えても麻痺してるのは認めざるを得ないが、おかげで次の話には進みやすかった。
「問題はそいつらがなんでこの世界にいるのか…だろ?」
「びっくりしたもんねー。攻撃が効かないとか初めて戦ったとき以来だと思うなー」
神崎兄妹がいうとおり、奴等眼魔に対しては、タケル達がいないと俺達は視認することすら不可能だ。
「まあ…とる手段はひとつ…と言いたいが、現状お前達が眼魔を視認できる手段はこれしかない」
青いライダースジャケットを着た男、マコトが取り出したランタンらしきモノ。
どうやらさっきの光の粒子を出したのはコレらしい。
「うーん…それだとバラけて出たときの対処がタケル達任せになりそうだよな…」
頭を抱える一同。
そんな中、俺は何となく手近にあった目玉(…後から聞いたが、眼魂【アイコン】というらしい)を手に取った時だった。
突如、眼魂が光輝き…
「なんで…!?」
ジュエルへと姿を変えた。
「「「「「えーーーーーーー!?」」」」」
「どういうことだ…!?」
「わからない…!」
「いや、やっといてなんだけど俺が一番わからない…」
試しに輝達も眼魂に触れてみるが変化はなかった。
「俺だけ…?」
訳のわからない事態ではあったが、タケルは朗らかに言う。
「大丈夫!これで対抗できるメンバーが増えたんだからぐっと楽になるさ」
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