ダークアンドライト

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 わたしは天使と悪魔の禁じられた愛によって生まれた忌児で、世界で唯一光と闇の相反する力を制御できる魔法術師『紅』だった。星の加護と月の魔力を受け、世界に調停をもたらさんとするわたしの強大な力が生み出したのは、揃えたものは世界を御することの出来ると言われる2冊の本……『白の書』と『黒の書』。白の書には生命、光、星といった生界の魔法が、黒の書には死、闇、月という死界の魔術のすべてが書かれている。この2冊の本を巡って現世界では『7つの柱を支える天使』と『13の死に沈む悪魔』の戦いが繰り広げられていて8番目と14番目に所属するわたしは……そろそろ死にたくなってきた。  つまり、世界の数々の神話を読み込もうとしそのつまらなさ難しさに挫折して、英語すらまともな成績を取れないわたしがラテン語を習得するなど不可能でしかなく、大好きな漫画やアニメ、ライトノベルから偏った知識だけをひたすらに吸収しパクリまくって設定をくみ上げて生まれたのが『紅』というわけで……ルビはダークアンドライト。うん、わたしの名前はあかね。ウワアアアアいたいいいいいたすけてええええころせええええいっそころせえええええ。     
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