シュートの悪魔2

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 彼は課長の目をじっと見ていた。チルドなど誰もやりたがらない。都合のいい生贄がほしいのだと彼は納得した。  「自分はまだ未熟なのでもう少しシュートで頑張っていきたいと思ってます。すいません」  課長は、目を伏せて彼の視線を回避した。後ろめたいことがあったのだろう。だが、課長を責めることはできない。  彼もこれが仕事の一つなのだ。彼にもそれは理解できた。それでも譲れなかった。深く一礼すると、彼は素早く踵を返してその場を後にした。少しでも早くこの場から去りたかった。  今日は休みである。心を癒やすためにラーメンでも食べに行こうかと彼は考えた。
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