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その日の昼、学生は資料を返しに教授の部屋を訪ねる。
しかし、教授はいなかった。学生は資料があった本棚の辺りに向かう。
こだわりがあるのだから、元の位置にあった方が良いのだろうか。学生は本棚と本棚の間から本を抜き取った。
資料を入れようとしたそのとき、２つの本棚はいくつもの本を振らせながら倒れてくる。
逃げようとするものの、本が頭に直撃し、そのまま本棚の下敷きとなった。
大きな物音に周囲の人たちは様子を見に部屋へ来る。その中には昼食を済ませた教授もいた。
「私の最高傑作が･･････」
教授はショックを受け、その場に膝を折る。
目の前には下敷きになった学生の手があったが、教授の目には入らなかった。
おわり
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