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いても経っても居られなくなり、私はひとりそこに駆けて行った。
後ろから3人の「千里」等という声が聞こえるが聞こえないふりをする。
すぐに、黒いかたまりが見えた。
近づくにつれ、それはだんだんはっきりと猫の輪郭、猫の身体、と認識するのには充分すぎた。そして、黒猫の姿を表していく。
嫌な予感が当たってしまった。
先程のはやはり黒猫の死骸だったのだ。
黒猫は、石の上で横たわった状態であった…。
その時、後ろから「先行くなよ、危ないんだから」と奏多の怒る声が聞こえた。
「ごめんごめん、ちょっと気になっちゃって。」と謝る。
「これって...!」と佳音瑠が何か言いたそうに呟いた。
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