第二章 今

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第二章 今

「千里。今日は何の日?」 零が大きな声で聞いてきた。 なんでそんなことを聞くのだろうかと疑問に思いながら答えた 「んー?今日は12月24日……だからクリスマス・イブ!!」 私が大声で答えると……零から拳骨をくらった。 「痛いっ!少しは加減してよぉ」項垂れたようにちさとは言う。なんで拳骨を食らうのか分からない。理不尽だ 私は聞かれたから答えただけなのに。不満そうにしてると 「うるさいからだよ、ばぁか。テンション上がりすぎだ。」零は真顔で告げる。 ふざけた口調ながらに真顔で告げる。 コレが零の特徴だ。 逆に、冷静であろうとすると程面白いくらい顔に出てしまうタチなのである。 「もう一年経つのか……。」佳音瑠がしみじみという。 今日で一年経とうとしているのだ。 いや、ちょうど節目と言っていいだろう。 あの悲惨な事件からーー。 まだ犯人は見つからないらしい。
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