雪見酒・下町ふしぎ草紙

酒匂氏の話: 大会

　誘われるように口をつけると、またしても驚愕！
　炭酸は少し弱かったですが、お酒の味を楽しむならば、むしろ此方のほうが好ましく感じられるほどに、美味なお酒でした。
　途中から、周りの様子は全くわからなくなりました。私の神経細胞がすべてこの缶チューハイに注がれていたのでしょう。自分の口に注ぎ込むように飲み続け、はたと気がつけば最後の一本をも飲み終えてしまいました。
　周りを見れば、神酒村氏は残り1本。宴多氏は残り2本。そのほかの2人は5本ほど残していたでしょうか。
　ファーストステージを制してしまいました。