2.20歳の話

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夏祭り。 地元では有名な、大きな祭りだった。 高校時代の友人5人で、待ち合わせをしていた。 真央ちゃんはお姉さん的まとめ役。 奈美ちゃんは勝ち気な美人さん。 みうちゃんは小柄で癒し系。 加奈ちゃんは気配り上手な美人さん。 皆、私が言わなくても分かってくれていて 人混みは避け、比較的ゆったり回れるコースを 選んでくれていた。 この時に、この時間に、このコースを選んで いなければ、私達は出会わなかったかもしれない。 多くの偶然が重なって、私達は出会った。 「桃花は仕事楽しい?」 真央ちゃんが、私の顔色を見ながら訊ねる。 かき氷を頬張りながら、私は暢気に答えた。 「うーん、毎日忙しいけどね。 やりがいはあるよ。皆は学校はどう?」 お互い忙しくて、久々に集まった私達は お祭りよりも、お喋りに夢中になっていた。 5人が揃えば、それだけで幸せなのだ。
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