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今日こそは告白しよう。そう心に決めて息を吸う。
「愛莉ちゃん、あの「真子あのね!」
「…なぁに?」
言葉は遮られ気恥しげにだけど嬉しそうにあの子は私に残酷な言葉を落とす。
「私恋人ができたの! 真子に一番に教えたくて」
「え…い、いつ?」
「昨日告白して、今日OKもらえたんだ」
「そう、なんだ。よかったね」
「えへへ~、ありがとう!」
ーー嫌だ。嫌だ嫌だ嫌だ。愛莉ちゃんが取られてしまった。どうしよう、どうしよう。
「真子?」
ーーああ、そうだ。愛莉ちゃんを殺してしまえば私だけのものに…。
「真子大丈夫?」
「…愛莉ちゃん、大丈夫だよ。安心して、一瞬だからね」
「…っっ!」
カッターを取り出し笑みを浮かべ私は……
ーーー大丈夫だよ愛莉ちゃん。間違えてもやり直せるんだもん。ゲームみたいに。ほら…。
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