あれ?ここはどこだろう…

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あれ?ここはどこだろう…

通勤途中で、 "募集!「最後のページを考えて 一冊の本を作りあげて下さい!」" ある雑誌の公募でストーリーを完成させるこの見出し広告を電車内で見つけた。 どうやら今日が、その締め切りの日らしい… 執筆が趣味な私の血が騒いだのは無理も無い。早速駅へ着いたら階段を降り、募集広告の詳細を知りたくて売店へ向かう私。 広告の雑誌を見つけ200円(税別)と言う値段だったのでそのまま購入し、会社へ着いたらゆっくり拝見しようと脇に抱えて会社へ向かう。駅前に出て、何時ものようにロータリーの地下道出入り口の階段を降りる。 地下道は、両脇にお店が並ぶ地下街として真っ直ぐ続いた道。通勤ラッシュなのに、一角の本屋さんが開店していた。 "あれ?もうやってんだぁ、早いなぁ。" 私は不思議に思ったが、出勤に間に合わなくなるのでそのまま通り過ぎた。暫く進むと、地下街出入口と言う左側の電灯代わりの看板が明るく目立つ階段を上りそこを出たら直ぐに左が会社の建物だ。 "今日は金曜日、残業がありませんように…" と、祈りつつ地下道の階段を上った。 しかし地上へ出て驚いた。 空は真っ暗、ネオンサインが光る夜だった…     
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