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こうして白いブラウスはミートソースの魔の手から逃げ延びた。
楽しい休日はまだ始まったばかりだ。
「ねえ優愛ちゃん。夕飯はカレーうどんが美味しい店を見つけてあるんだけど」
「わあ、私カレーうどん大好き!!」
「良かった。じゃあ行こうね!!」
「うん!!」
優愛の胸に下げられたペンダントが、まるでため息でも吐くかのように小さく揺れた。
いや、実際ペンダントに憑りついた祖母の思念はため息を吐いていた。
「デートでカレーうどん? 優愛はもう少し男を選ばなくっちゃいけないわねぇ」
白いブラウスの受難はまだまだ続く……。
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