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どんなかたちで、どうなりたいのか…
どんな風に好きでいたいのか…
人それぞれ恋の仕方は違う…
ただ想ってるだけでいい、伝えるだけでいい…
だけど、相手が自分を好きでいて欲しい
と欲張りになる…想いが強くなってくる…
抑えたくても抑えられなくなるような
諦めたくても諦められない
忘れたくても忘れられない
私は…嫌われなければそれで良い
気付いてしまった…私は、人から嫌われる事に極度の恐怖心を持っている
期待に応えないと…必要とされたら応えないと…
嫌われる恐怖…また1人になる孤独…
自分で作った人格が自分を追いつめ孤独にする
人と関わるために作ったはずなのに、生きようと思ったから作ったはずなのに、私自身を人から遠ざけ私自身を殺していた…
彼を想う気持ちだけは、本当の自分でいようと守った結果…その想いを伝えてはいけない…手の届く場所までいても触れてはいけない…また近付く事ができたのに側にいる事もできるのに、心は自分の奥底へと遠くなる…
じゅうぶん幸せじゃないか…嬉しそうに話す彼の側にいられるなら…
話の内容が私の親友への想いだとしても…私は聞いてあげる事で彼の役に立っている
潮の香りがする外階段
海が近い学校の錆びた手すりに手をかけて私達は話す
彼の声が好きだ…話の内容を真剣に聞いてると、涙が出そうになる…彼といられる時間が嬉しいはずなのに、この潮風のようにしょっぱい涙…
本当の私は2度と彼に本当の気持ちを伝えられず、また彼の想いも届く事のない想いを語る
ずっと彼が嬉しそうに話してる姿を見ていたい…
それなら、私の気持ちは出してはいけない…また彼にあんな顔させたくない…どうしてこんなに苦しいのに人は誰かに恋してしまうんだろう…
誰かの特別になりたいのだろう…
誰でも良い訳じゃない…その人の特別でいたい
自分の選んだ人の特別に…
どんなかたちであれ、それでも良いと自分に言い聞かせる…この気持ちのためなら孤独でも良い…どうか私の人生の幸せを少しでも彼に分けてあげてください…そのためなら孤独でも耐えていける
純粋に幸せになって欲しい…ずっと笑っている姿を見ていたい願い…それだけだった
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